真夜中の読書家

夜だ。さあ、本を読もう。

2023-01-01から1年間の記事一覧

花村萬月の「たった独りのための小説教室」を先っちょだけ読む。

なにが嫌いかと言って、文章読本ほど嫌いなものはない。 あんなものを読んだってね、あなた、小説など書けません。小説を書くには資格が必要なのである。資格がない者が書けば、ガッカリして勘違いして恨みを募らせて、結局、京アニ事件を起こした青葉被告の…

劉 慈欣「三体0 球状閃電」にちょっと異議あり

「三体」シリーズは、全部読んでいる。随分と人気のようで、テレビや雑誌でも紹介されていた。非常に腹立たしいのである。人が褒められるのを見るのは大嫌いなのだ。心の狭さでは、町内一である。 さて、「三体の前日譚」とどこかに書いてあって、私は、ちょ…

筒井康隆「カーテンコール」をこれから買いに行く。

新聞は、今は読売新聞を読んでいる。前は捏造偏向なんでもありの朝日新聞だった。 言い訳すると広告業界の人間は、朝日新聞をとっていることが多かったのだ。昔、広告業界の求人は、朝日が一番多かったことが影響しているのだろう。あとは広告掲載も朝日と日…

「戦国十二刻 女人阿修羅」を読んで細川ガラシャの辞世の句を覚える。

木下昌樹という作家は、知らんかったなあ。 私は、どちらかというと海外ミステリーとSF小説が守備範囲で、時代小説はあまり読んでいない。まあ、北方謙三の「水滸伝」全19巻は何度も読み返しているし、司馬遼太郎の「国盗り物語」の冒頭の文章はサイコーに格…

「彷徨える艦隊12 特使船バウンドレス」を買ったった。

「彷徨える艦隊」シリーズという他愛のないSF小説がある。他愛はないのだがやたら面白く、全11巻をもう6回読み返した。 ざっくり紹介すると、「ああ、もうダメだ」とギアリーという宇宙士官が冷凍睡眠に入り、目が覚めたら100年後で、しかも味方の陣営では自…

「Ank : a mirroring ape」を読んだ。

私は、英語が嫌いである。なぜなら話せないからだ。言葉など日本語で十分。日本に住むなら日本語を話せ。なにが「What?」だ。これ見よがしに肩をすくめやがって。アイハブアペンで育ったジジイに、ネイティブな発音など無理に決まっているだろうがあ! さて…

「書架の探偵、貸出中」は、まだ読んでない。

本のタイトルに「図書館」とか「書架」とか付いていると、つい買ってしまう。私の悪い癖だ。「蔵書」や「小説家」も同じだな。確か「二流小説家」という本もタイトルだけで買ってしまった。 もう一つ悪い癖があって、それは「わしは読書家である」とアピール…

「特捜部Q -カールの罪状-」を読んだ。

ユッシ・エーズラ・オールスンという著者なのだが、まだ名前を覚えられない。おそらくは、覚えないままに死ぬのだろう。情けないことだ。幸いなことに主人公の名前は覚えやすい。カール・マークである。著者名ももっとわかりやすくすべきだと思う。 特捜部Q…